憧憬の中の感覚

個展のDMにサブタイトルを入れる際に、「憧憬」(しょうけい)という文字を見ていて、あることに『はっ』としました。
「りっしんべん」の右側に並ぶのは「童」と「景」。
つまり、心のかたわらに「子どものありさま」という文字が隠れているのです。
心の中で思い出す「子どものありさま」の情景が「憧憬」となるのなら、どこか懐かしさとともに腑に落ちる日本語のように思えます。
同じように漢字の「瞳」の中にも“子ども”がいますが、不思議なことに英語の「pupil」もまた、子どもと瞳の両方の意味を持ち合わせています。
瞳(ひとみ)や憧(あこがれ)の中に“子ども”が隠れているのは、象徴的あるいは文学的な世界において、どこか普遍的な感覚なのかもしれません。
夏の記憶/S6(部分)/2026
