個展終了後の後日譚

今回の個展終了後、事後要務に取り掛かろうとした矢先に体調が急変し、一週間ほど入院してしまいました。
日展終了後からの約2か月間、個展の準備等による疲労や睡眠不足、会期中の寒暖差が重なったことが、思い当たる要因かもしれません。
幸い、退院後の経過は非常に良く、現在は後遺症もなくすっかり元気を取り戻しつつあります。
あとで振り返ると、いろいろな状況がたまたま良かっただけで、本当に僥倖に恵まれました。
入院中、テレビもほとんどノイズにしか感じられず、茫洋とした平穏の毎日でした。
病室に一つ四角い窓があって、そこから再び“世界”を眺めていると、ふと、50年以上前に読んだ手塚治虫の「ブラックジャック」のあるシーンを思い出しました。
ブラックジャックによって5分間だけ視力を取り戻した少女が、最後にお願いした見たいものが“窓の外の景色”だったというシーンです。
ありふれた日常の街の風景を、「きれいね… けしきって…」と静かに語る少女の気持ちが、少しわかるような気がしました。

