云何遊此娑婆世界/F130(部分) 2020

云何遊此娑婆世界/F130(部分) 2020

第15回岡山日展会秀作展に出品の「云何遊此娑婆世界」は、2020年の改組新第7回日展に出品した作品で、岡山では初めての展示となります。
この作品の色彩の端緒は、色彩帳をパラパラ見ていた時に偶然目に止まったバリエステのイメージ写真です。
赤茶系と紫の組み合わせに差し色のミントグリーン系という、とても合いそうにない組み合わせですが、同系同トーン色の予定調和からの異質な色のブレ加減が、民族的土着的な色感覚(空気感)を醸し出すことにあらためて気づきました。

2020年と言えばコロナ禍の真っ只中で、多くの展覧会が中止を余儀なくされる中、美術館に作品が展示されるということがいかに有り難いことかを、会場内の自分の絵の前でしみじみ感じた記憶がよみがえります。